【Drupal】Drupal7のインストールをする前の準備とインストールする手順
経緯
Drupalのインストールに手間取ったので、手順を書き残しておこうと思います。
環境
OS : Windows 7 32bit
XAMPP : XAMPP Version 5.5.24
MySQL : MySQL Server version 5.6.24
概要
Drupal7.36のインストールをする前の準備とインストールをする手順です。 このDrupalはローカル環境で使用することを前提に書いています。
目次
Drupal7のインストール準備
まずはDrupalをインストールする前の準備をします。 インストールの準備は下記の手順を行ないます。
1. MySQLの文字コード設定
Drupalで入力した情報やキャッシュなどを格納するために、データベースを生成する必要があります。 このデータベースで日本語を使用するために、文字コードの設定をしましょう。 こんなこともあろうかと!というかこの為に!文字コードの設定方法を書きました。 下記記事を参考にすれば設定できると思います。
2. データベースの作成
Drupalをインストールするためにはデータベースを用意する必要があります。 データベースを作成するには下記の手順があります。
- コマンドプロンプトを使用した作成方法
- phpMyAdminを使用した作成方法
コマンドプロンプトを使用した作成方法ではmysqlコマンドのCREATE DATABASE
構文を使用します。
確か、それだけではなくデータベースへユーザの設定をするためにGRANT
構文も使用しなければいけなかったと思います。
今回は操作しやすいGUIツールであるphpMyAdminを使用してデータベースを作成しようと思います。
phpMyAdminはXAMPPControlPanelのMySQLのAdminボタンを押すと使用することができます。
phpMyAdminの画面が表示されたら、データベース画面へ遷移します。 このデータベース画面でデータベース名を入力し、作成ボタンを押してデータベースの作成を行ないます。
3. PHPスクリプトの実行時間の最大値を設定
Drupalの基本設定インストール中に、スクリプトの実行時間が足りなくて下記のようなエラーが発生する場合があります。
Fatal error: Maximum execution time of *** seconds exceeded
のような
エラーを発生させないためにも、PHPの実行時間であるmax_execution_time
の値を増やさなければなりません。
この値を設定するためには、PHPの設定ファイルへ書き込む必要があります。
PHPの設定ファイルはXAMPPControlPanelのApacheのConfigボタンを押して、
表示されるオプションのPHP(php.ini)を選択するとファイルを開くことができます。
ファイル内で設定されているmax_execution_time
の値を書き換えて、Apacheを再起動することで設定が適応されます。
;PHP設定ファイルの一部 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ; Resource Limits ; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ; Maximum execution time of each script, in seconds ; http://php.net/max-execution-time ; Note: This directive is hardcoded to 0 for the CLI SAPI max_execution_time=300
4. Drupalのディレクトリ配置
ローカル環境でDrupalを使用するためには、XAMPPを導入してローカル環境の構築を行なう必要があります。 ここでは既にXAMPPを導入済みとしているので、導入済みという前提で話を進めます。
まずはDrupalをダウンロードします。ダウンロードして解凍後、Drupalフォルダをxampp/htdocs/の直下に配置します。 このhtdocsフォルダ内に配置したファイルは、http://localhost/配置したファイル名という風にブラウザでアクセスすることが可能です。 つまり、Drupalにアクセスしようとするならばhttp://localhost/Drupalフォルダ名というURLでアクセスすることができます。 これでローカル環境としてDrupalにアクセスすることができます。
5. Drupalの設定ファイルを用意
Drupalの設定を保存するために、Drupalの設定ファイルを用意する必要があります。 設定ファイルはxampp/htdocs/Drupalフォルダ名/sites/default/フォルダ直下のdefault.settings.phpをコピー&ペーストで複製し、複製した設定ファイルをsettings.phpと名前の変更をすることで用意できます。
default.settings.phpはDrupalのデフォルト設定ファイルです。Drupalを再インストールしたい場合などで必要となることがあるので、必ず残しておきましょう。
これで、Drupalのインストールをする前の準備が終わりました。
Drupal7のインストール
次はDrupalをインストールします。 インストールは下記の手順を行ないます。
- インストール画面にアクセス
- インストールする構成の選択
- 言語の選択
- データベースの設定
- Drupalのインストール時にエラーが発生した場合
- サイトの環境設定
1. インストール画面にアクセス
Drupalのインストールを開始するためには、xampp/htdocs/Drupalフォルダ名/フォルダ直下のinstall.phpスクリプトを実行しなければなりません。なので、http://localhost/Drupalフォルダ名/install.phpとブラウザでアクセスしてスクリプトの実行をしましょう。これでDrupalのインストール画面へ遷移することができます。
2. インストールする構成の選択
Drupalのインストール画面へ遷移すると、インストールする構成の選択画面が表示されます。 ここは標準の構成であるStandardを選択して進みます。
StandardとMinimalの違いは、最初から有効化されているコアモジュールの違いです。 Standardを選択しておくと、Drupalの管理が簡単なので選択しておきましょう。
3. 言語の選択
次は言語の選択画面が表示されます。 日本語化は後でもできるので、今回はしません。 ここはEnglishを選択したまま進みましょう。
4. データベースの設定
次はデータベースの設定画面が表示されます。 この画面ではDrupalの為に使用するデータベースの下記項目を設定をします。
- データベースの種類
- データベース名
- データベースの権限を持つユーザ名
- データベースの権限を持つユーザのパスワード
設定を間違えて入力すると、下記のようなエラーが発生するので注意しましょう。
正しく入力して進むと、Drupalの基本設定がインストールされます。
5. Drupalのインストール時にエラーが発生した場合
Drupalのインストール時に、下記のようなエラーが発生した場合はPHPの実行時間を増やしましょう。
また、再度インストールをやり直した方がよいので、下記の手順を行なってインストールし直しましょう。
ここで書かれている内容と違っていても、Fatal Error
の内容で検索すると対処できると思います。主にPHPの設定が問題である可能性が高いです。
6. サイトの環境設定
次はサイトの環境設定画面が表示されます。 この画面ではサイトの環境の下記項目を設定をします。
- サイトの情報として使用するサイト名
- サイトの情報として使用するメールアドレス
- サイトのメンテナンス時に使用するアカウントのユーザ名
- サイトのメンテナンス時に使用するアカウントのユーザのメールアドレス
- サイトのメンテナンス時に使用するアカウントのユーザのパスワード
- サイトのメンテナンス時に使用するアカウントのユーザのパスワードの確認
- サーバー設定のデフォルトの国
- サーバー設定のタイムゾーン
- 更新通知の自動更新設定の可否
- 更新通知のメール通知設定の可否
サイトのメンテナンス時に使用するアカウントのユーザ名とパスワードでDrupalサイトにログインし運用していくので忘れないように気を付けましょう。
最後にDrupalのインストール完了画面が表示されます。
Visit your new siteリンクをクリックするとDrupalサイトへ遷移します。
これでDrupalのインストールは終わります。
まとめ
Drupalをインストールする前の準備とインストール手順を書きました。 Drupalのインストールはインストールする前の準備ができていればスムーズにできます。 インストールに失敗する時は、インストールの準備や手順の見直し、PHPやMySQLの設定の確認をお勧めします。
参考サイト
インターネットマニュアルズ-Drupal 7.23のインストール
hogehoge foobar Blog Style5-PHPスクリプトの実行時間を制御する(max_execution_time)